手しごとルーム

『私たちのめざすところ』

第1回 三人の関係とこの活動のきっかけは?

最初に、三人の関係をザックリ説明すると、ママ友。

ウチの次男とSETOさんの次男が中高の同級生で、その時のママ友。

そう。で、ウチの四男とITOさんのところが大学の部活の同級生でそのママ友。

SETOさんを通じてTAMURAさんを紹介してもらって。こういうご縁もあるのね、で、気づけば三人で色々とやり始めてて…

このWebメディア『AIMOTT』を立ち上げるきっかけは、私がお仕事でお世話になっているメーカーさんからうかがった“布のデッドストック”のお話。

実際の法律や取り組みなどの詳細は改めて機会を設けて説明させてもらいますが…
現状、それぞれの企業が持っている布のデッドストックの廃棄の仕方は焼却処理が殆ど。

USJやTDLにお勤めの方から聞いたことがある。布にはキャラクターが描いてあったりして、売れ残り商品だけでなく商品になる前の布なんかも全部、燃やしてしまうんだって。

この話を聞いたとき、それってとんでもない量なんじゃないの? って思って…とにかくビックリしました。

そうなの。私のお付き合いしている地方の小さなメーカーさんでも、かなり大きな倉庫2棟にびっしり布が保管されていて…

それが、今後順番に燃やされていくって…かなり衝撃的な話でした。

そんな中、アフリカ関連の活動をしている同業者(プロデューサー)の方から、先進国と新興国の環境破壊に対する話合いで齟齬が生じてモメることが増えてきた、という話を聞いて。(先進国は自分達の発展の為に散々二酸化炭素を排出してきて、自分達の発展が高止まりしたら、新興国には二酸化炭素排出規制をする、それは先進国のエゴイズムだ…と憤る新興国が多い)
布を燃やすと二酸化炭素が出るから、先進国日本としては、お世辞にも良いシステムとは言い難いなと。その話をSETOさんとTAMURAさんに茶飲み話的にサラッとしたら

その布、企業さんからもらえないの? ってITOさんに聞いたんですけど。
だって、使っていない布なんだったら、布として置いておいて、燃やしてしまうなんてもったいない。その布で思う存分、お洋服つくれそうな量だなって(笑)。

もともと手しごと苦手なので、そんな事、思いもよらなかったんだけど…
布さえ手に入れば、この二人がいれば、何かしら使えるモノに生まれ変わらせてくれるかもってなって。
寄付してもらって、それをお二人に支援物資に変えてもらい…と繋がった。
私が間に入って巧く流れるシステムを作れば、色んな事に可能性のあるアイディアなのではないかと思い始めて。

たくさんの布を与えてもらって、何が求められているのかを教えてもらって…そうすれば私たちには、手しごとでできることがたくさんある…と。
すごく嬉しくなった瞬間でした。

つづく