アフリカの「食」について

アフリカの食文化に挑戦(2)

レストラン モロッコ(神田)

2024年 10月23日(ランチ)・31日(ディナー)
東京・神田 レストラン モロッコ
担当: ITO MIKA with  SETO TAKAMI(ランチ)・ITO MIKAダンナ(ディナー)

ランチ営業は11:30から。11:25にお店に到着したら、既にスタッフのお兄さんが外に出て「モロッコ料理です」とつたない日本語で呼び込みをしていました。

お店に入ってビックリ!前回のお店とは全く違う、店中がムスリムのイメージ。壁にはモロッコ国旗と絵皿が。2人掛けテーブルが12席とソファー席があって、全部で26~28人くらい入れます。

扉の上の装飾はモロッコの伝統的な木工細工に色付けをしたものの様です。
壁紙のペールトーンも、モロッコの雰囲気があるような…

お店は家族経営で、呼び込みをしていたのはオーナーの長男さん(御給仕担当)でした。
中で料理をしているのはママ。ヒジャブを着用されています。
(イスラムの女性は写真NGの方も多いです。厨房は大忙しの様子だったので「写真撮らせてもらってもよろしいですか?」のお声掛けもできず…またの機会にと思っています。)
お皿を用意したり洗ったりしているのは次男さんだそう。
オーナーのパパは12:00頃にお金(レジ用の釣銭?)を手に到着…

メニューはランチメニューとディナーメニューがあり、
ディナーにはコース料理もあります。

私は、ミートボールタジン(手前)とご飯のセット。
TAKAMIさんは、鶏肉のクスクス(奥)とハリラスープ(右奥)を。
タジン(もともとは土鍋の名前)は、伝統煮込み料理で、一般的なタジン料理は肉や野菜を煮込んだ汁気の少ないシチューです。このミートボールは牛肉100%。
セットのご飯は細長いパサパサのお米でしたが、それをタジンと混ぜて食べるとパサパサなのが逆にイイ感じで、パエリアみたいで美味しかったです。

クスクスはモロッコなどの北アフリカで千年以上も前から主食とされていて、発祥地は対岸のシチリア地方。主にデュラム小麦粉に塩水をそそいでボロボロの粒状になるまでよく練ったものを蒸して仕上げるのだとか。
鶏肉は筋切りなどの下処理がキチンとされていて全く臭みがなく、とぉっても美味しかったです。
イスラム圏の人は動物の血液が御法度だから、下処理が丁寧…というお話を聞いたことがあるのですが、納得です。

ハリラスープはお肉や豆、野菜をスパイスやハーブと一緒に煮込んだモロッコのでは定番のスープ。日本のお味噌汁のような存在で、「各家庭の味」があるものだそう。
このお店の「ママの味」はトルコで食べた現地料理と同じような独特な香辛料の香り。セロリのみじん切りが入っていて良かったぁ~(具としてパクチーを煮詰めてアクセントにする場合もあるようですが、パクチーが苦手なので…)。

お店での会話は、8割英語・2割日本語でした。カタコトと言うには巧い日本語!
オーダーのタイミングなど(の緩さは)外国人のお店らしく…ですが、お店の都合で待たされることがあっても、気持ちの良い接客なので、イヤな感じは全くありませんでした。

私たち以外には、ご近所の会社のOLさんと思しき女性の2人組と、おひとりさま女性の2人がランチをしていました。

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そして、一週間が過ぎた31日、ディナータイムにダンナ様とともに再訪問しました。

19:00に来店したら、フランス語と英語を話す男女12人のグループと、3人組の日本人のオジさま方、そして日本人カップルで、結構賑わっていました。
その後、2組のゲイカップルが来て満席状態。
フランス人が多かったからか、会話は8割フランス語・2割英語でした。私たちへの対応も、前回のランチとは打って変わって英語オンリー!

因みにですが「以前、友達とランチで来たよね?」「今日はパートナーと一緒?」と英語で話しかけてくれました。覚えていてくれたのねぇ!と嬉しくなってしまったわぁ~

まずは、ひよこ豆のペーストモロッコ風ラタトゥーユ。バゲットにのっけて食べるのが定番とのこと。かなり好みの味でした。
ラタトゥーユの入れ物がかわいい。ランチのハリラスープのボウルといい、お皿の紋様などがモロッコ風で、ちょっぴりアラブテイストもありで素敵です。

キャロットサラダです。茹でた人参をバルサミコ酢とクミン、レッドペッパー、ミントで和えてあります。レッドペッパーがかなりきいていて、後からくる辛さ。フランスで食べたキャロットサラダに似た味、それもそのはず、モロッコの宗主国はフランスですものね。

そして今回も、鶏肉のクスクスをオーダーしましたよ。

牛肉の串焼きは、入り口横にある石焼きオーブンみたいなもので、ジックリジックリ焼いていました。オーダーして直ぐに焼き始め、前菜のペーストやラタトゥーユ、クスクスやサラダが出た頃に焼きあがり、メインとして提供されました。焼き時間、30~35分くらいでしょうか。下味しっかりで、これもまた、独特のハーブの香り。赤身肉なのにやわらかくてパサパサしなくて、とても美味しかったです。

ミントティーポットサービス。ミントティーは、北アフリカの国民的飲み物だそうです。
胃腸の調子を整えたり、暑さ対策(体温を下げる)、頭痛緩和、疲労回復、ストレスリリーフ…などなど、様々な効果があるのだとか。

このお店だけで判断するのは早計かもしれませんが、モロッコ料理は結構好きかも…。

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